昨今の米不足からの価格高騰から、政府は中国から米を輸入するという暴挙に出ています。中国から輸入される米の一部には、保存性を高めたり艶を出したりするために「精米改良剤」が使用されています。しかし、こうした米は外観や風味に違和感があり、食の安全を気にする消費者の間で懸念が広がっています。本記事では、精米改良剤使用の中国産米を見分ける方法と、安心しておいしい国産米を選ぶポイントを解説します。
精米改良剤とは？
精米改良剤は、精米された米の劣化を防ぐために使われる化学物質です。主な目的は以下の通りです。
• 酸化防止：米が変色したり劣化したりするのを防ぐ
• 艶出し：見た目を白く、つややかにする
• 保存性向上：長期間品質を保つ
使用される主な成分
• リン酸塩：米の表面をコーティングし、酸化防止効果を持つ
• グルコース：保湿・保存性を高める
• ポリリン酸ナトリウム：白度を向上させ、長期保存を可能に
中国産米の特徴と精米改良剤使用米の見分け方
日本国内では食品衛生法により精米改良剤の使用は認められていませんが、中国産米には精米改良剤が使用されているケースが多くあります。見分け方のポイントは以下の通りです。
① 外観で見分ける
• 光沢が不自然に強い：薬品による艶出しで、米が白すぎたり光沢が異様に強かったりする。
• 粒の均一感が異常に高い：機械処理されたような、均一すぎる見た目の米には注意。
② 匂いで見分ける
• 薬品臭やわずかな異臭：炊く前の米から微かに薬品臭や酸化防止剤の匂いがする場合がある。
• 炊き上がり時の違和感：炊いた後、香りに違和感がある米は改良剤使用の可能性。
③ 炊き上がりで見分ける
• 粘り気が少ない：精米改良剤が使用されている米は、炊き上がりに粘りが少なくパサつく傾向がある。
• 米が異常に硬い、柔らかすぎる：炊飯時の水加減が同じでも炊き上がりの食感が不自然。
④ 価格帯で見分ける
• 国産米より明らかに安い：同じ品種の米でも、価格が極端に安い場合は輸入米の可能性あり。
見分け方の具体的ポイント
① 原産地表示を確認
日本では食品表示法により、精米された米には原産国表示が義務付けられています。
• 「中国産」と明記されている場合は、精米改良剤使用の可能性を疑う。
• ブレンド米の場合も注意が必要。「国産50％・中国産50％」といった表示も見逃さないようにしましょう。
② 包装ラベルのチェック
• 「精米改良剤使用」の記載がある場合、購入は避けた方が無難です。
• 一部の輸入米では、微細な表記で添加物の使用が示されていることがあります。
③ 信頼できる輸入業者の確認
• 大手スーパーや信頼できる業者からの購入であれば、安全性は比較的高い。
• 格安通販サイトや無名ブランドの輸入米はリスクが伴う可能性があります。
安全な米の選び方
① 特別栽培米や無農薬米を選ぶ
日本産の特別栽培米や有機JAS認証米は、農薬や化学肥料の使用が制限されており、安全性が高い。
② 産地直送・信頼できる農家から購入
地域の直売所や生産者から直接購入することで、米の産地や品質が明確になります。
③ 国産表示でもブレンド米には注意
国産米100％と明記されている商品を選ぶことで、輸入米との混入リスクを防げます。
まとめ
精米改良剤を使用した中国産米は、見た目や匂い、炊き上がりの食感で見分けることが可能です。購入時には原産地表示や包装ラベルをしっかり確認し、安全な国産米を選びましょう。食の安全を守るためにも、信頼できる販売店や産地直送ルートを活用することが大切です。
