多摩都市モノレール(以下「多摩モノレール」)の北側延伸計画で、上北台駅(東大和市)から箱根ケ崎駅付近(瑞穂町)まで約7kmを結ぶプロジェクトが、2025年11月に都市計画として正式に認可されました。
この記事では、延伸区間・新駅計画・開業時期・地域へのメリットと懸念点を、最新情報をもとに分かりやすく解説します。
多摩都市モノレールとは?現状とこれまでの歴史
多摩モノレールは現在、
「多摩センター駅〜上北台駅」 の約16kmを結ぶモノレール路線です。
● 立川市や多摩センターを結ぶ多摩地域の主要交通
● 武蔵村山市には鉄道路線がなく、長年「鉄道空白地帯」と呼ばれてきた
● 北側延伸は住民から強い要望があり、東京都も交通ネットワーク強化として重点施策に位置付けてきた
そしてついに「正式に動き出した」のが今回の延伸計画です。
上北台〜箱根ケ崎 延伸計画の概要
事業の正式名称:多摩都市モノレール線(上北台駅〜箱根ケ崎駅付近)延伸計画
以下のように、かなり規模の大きいインフラ整備となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | 上北台駅(東大和市)〜箱根ケ崎駅付近(瑞穂町) |
| 延長 | 約7.0〜7.1km |
| 新駅数 | 7駅(駅名は未定) |
| 事業費 | 約1,290億円 |
| 主な事業者 | 東京都(インフラ)、多摩モノレール(車両等) |
| 認可日 | 2025年11月27日 都市計画正式決定 |
| 開業予定 | 2034年度めざす |
なぜ今、延伸するのか?東京都の狙い
東京都は「未来の東京戦略」内で、多摩地域の公共交通強化を掲げています。
特に以下の課題解消が目的です。
● 武蔵村山市など“鉄道空白地帯”の改善
● バス・自家用車依存からの脱却
● 多摩地域の広域交通ネットワークを強化
● 多摩センター・立川・箱根ケ崎の各経済圏をつなぐ
つまり、「多摩地域の都市力を底上げする巨大プロジェクト」 といえます。
延伸で得られる5つの大きなメリット
1. 鉄道空白地帯が解消される
武蔵村山市や瑞穂町の住民にとって、上北台から先はずっと鉄道がなく、通勤・通学はバス頼りでした。
延伸により、都心や多摩センターへのアクセスが劇的に改善します。
2. バス渋滞や車依存の緩和
鉄道ができれば、多摩湖畔通りや新青梅街道周辺の渋滞緩和につながります。
3. 沿線開発が進み、街が活性化
新駅周辺には、商業施設・住宅・公共施設などが誘致されやすくなります。
駅ができると地価が上がることも多く、街の価値向上にも直結します。
4. 若い世代の定住促進
アクセス改善により、「子育て世代が住みやすい街」としての評価が高まります。
5. 災害や渋滞時の代替ルート確保
鉄道ネットワークが広がることで、道路が使えない状況でも安定した移動が可能になります。
一方で懸念される課題もある
延伸はメリットだけではありません。
● 工事期間が長く、騒音や交通規制が発生
● 駅周辺の地価高騰による住宅費負担
● 開業まで約10年あり、スケジュール変動の可能性
● 駐車場・公共施設不足などインフラ整備の遅れ
地域としては、これらの課題とどう向き合うかが重要になります。
延伸で多摩地域全体の交通はどう変わる?
多摩モノレールが箱根ケ崎まで伸びると、交通ネットワークは大きく変わります。
● JR八高線との接続で移動範囲が広がる
● 立川を中心とした多摩エリアがより一体化
● 郊外と都心の移動がスムーズに
● 旅行・買い物・通勤動線の選択肢が増える
また、「多摩モノレール全線構想(全長約90kmの計画案)」にも一歩前進となり、
“多摩エリアの鉄道路線の再編”すら見えてくる可能性があります。
まとめ:2034年度の開業で多摩の未来が変わる
上北台〜箱根ケ崎の延伸は、
多摩地域の生活・街づくり・交通を根本から変える可能性を持つ一大プロジェクトです。
● 鉄道空白地帯の解消
● 子育て世代・高齢者の移動利便性向上
● 地域経済・不動産価値の向上
● 渋滞緩和と環境負荷軽減
2034年度という具体的な開業目標が示された今、沿線の未来への注目はこれからさらに高まっていくでしょう。
あなたが沿線に住んでいる人も、これから住む人も、
この10年間で大きく変わる多摩地域の“これから”を知っておく価値があります。

