北海道完全乗車で取り残されがちな、日高本線完乗を、観光しながら達成するまでの道のりをまとめました。ご当地グルメもお見逃しなく!
日本一短い「本線」日高本線とは
日高本線は、北海道の苫小牧(とまこまい)駅から鵡川(むかわ)駅を結ぶ30.1キロのローカル線です。
「本線」と名乗る路線の中で最短の路線ですが、元々は苫小牧駅から146.5キロ離れた、様似(さまに)駅を結ぶ立派な本線でした。
2015年1月に発生した台風により、沿岸部の路盤が崩れ走行不能に。
元々利用者の極端に少ない赤字路線だったことと、復旧に多額の費用がかかることから、復旧を断念。その後代行バスが運行されましたが、2021年4月1日、鵡川-様似間の116キロが廃止となりました。
難易度高め日高本線完全乗車に挑む
日高本線の運行本数をチェック
日高本線は1日8往復。苫小牧駅周辺に宿泊していれば、特に難易度は高くありませんが、何かのついでに回る場合は、接続が難しく少々難易度高めです。
また、日が落ちてしまうと、車窓を眺める事もできなくなるため、春から秋頃までは17時02分発がギリギリ、冬場になれば、14時33分発がデッドラインとなります。
苫小牧駅は位置的に新千歳空港の近くにあるので、飛行機で北海道入りした当日、制覇してしまうのがオススメです。
今回は17時02分苫小牧発鵡川行きで制覇するのを例にご紹介します。
新千歳空港から苫小牧駅へ
新千歳空港から苫小牧には直通では行けません。千歳線の南千歳駅から、進行方向が逆になるためです。よって必ず南千歳駅で苫小牧方面行きに乗り換えが必要となります。
新千歳空港駅から南千歳駅までは1駅で、乗車時間3分。南千歳駅から苫小牧駅までは乗車時間20分。接続がうまくいけば、南千歳駅での待ち時間は3分まで短縮できます。
日高本線発車時間まで苫小牧駅周辺を散策
苫小牧駅に到着してから鵡川行きが発車するまで乗り換えサンプルでは49分。もっと早めに千歳空港を出ると1時間以上待ちとなるため、待ち時間にあわせて、苫小牧駅周辺を散策してみます。
その前に苫小牧駅でスタンプゲット。
苫小牧名物ホッキカレーを食べる
苫小牧はホッキ貝の産地として有名で、ご当地グルメでホッキ貝をカレーの具にしたホッキカレーが名物です。苫小牧に行ったら是非食べたいところ。
苫小牧港にあるマルトマ食堂が超有名店ですが、開店時間は5:00から14:00までと、今回の乗り換え条件を満たせず。。有名店なので、行列は必至。朝早く苫小牧を訪れた際に立ち寄ってみてください。
代替えとしては、こちらも評価の高い苫小牧駅改札横にある苫小牧いぶりカレー。
今回の乗換え例で、49分の待ち時間だと、こちらで食べれば、余裕を持って行動できます。
こちらのホッキカレーは、マルトマ食堂と違い、ホッキ貝が生のお刺身状態。ぷりぷりのホッキ貝とカレーの相性はバツグン!カレーもシーフードカレー風味で美味しくいただきました。
「苫小牧まちなか交流館」で足湯に浸かる
駅から徒歩8分のところに、無料で浸かれる足湯スポット、まちなか交流館があります。
足湯は無料で入れるので、移動疲れを癒すために是非立ち寄りたいところ。ただし、土日の12時から18時の間のみの営業なので、ご注意ください。私が訪れたのは平日だったので入れず。。必ずリベンジします!
日高本線乗車!鵡川へ
17時02分発、鵡川行きに乗車。30分の日高本線の旅スタート!
車窓からの眺めがいいのは、海側になる進行方向右側をオススメします。海岸沿いとまではいきませんが、海まで障害物が無い地点があり、途中苫小牧港や、水平線を見る事ができます。
鵡川駅に到着。廃線跡へ
鵡川駅に到着すると、そのまま17分後折り返し列車に乗って戻るか、別の手段で戻る2択になります。
今回は宿泊地を札幌にしていたので、鵡川から札幌までの直通バスに乗る事にして、鵡川駅周辺を散策することに。
駅から向かってすぐ左手に折れて真っ直ぐ進むと、かつて踏切があった場所で、廃線跡を見る事ができます。
本来無かったはずの車止めが設置され、
様似方面側には、分断された線路が放置されていました。廃線前に乗れなかったのが悔やまれます。。
鵡川四季の館前からバスで札幌へ
様似方面から札幌へ高速バスが通っており、鵡川から乗る事ができます。今回はバスで乗換えなしの一本で札幌まで行ってくれるこの高速バスを使うことに。
駅から徒歩14分ほどの場所にある道の駅「鵡川四季の館」前からバスに乗る事ができます。
札幌行きは5本。最終の18時45分に乗ります。
このバスは道南バスのペガサス号といって、事前予約が必要です。詳しくは予約サイトのWILLERを参照ください。
バスの到着まで時間があるので四季の館に行ってみることに。
鵡川で恐竜の化石が見つかったらしく、恐竜の街として売り込んでいました。
北海道の店にはほとんど置いていないという、スイーツの数々が販売されています。この中でやたらと主張していた力あんぱんを食べてみました。
その名の通り餅が入ったあんぱんで、疲れた体にちょうどいいスイーツでした。
ほぼ定刻通りバスが到着。時計台前、札幌駅と止まるので、ホテルに近い時計台前で降りることに。
時計台前には20時20分に到着。これで日高本線完全乗車の旅終了です。
まとめ
日高本線完全乗車は、新千歳空港に到着するその日にクリアしておきたいところ。日高本線乗車の起点になる苫小牧で、ホッキカレーを食べて足湯に浸かるのがオススメ。
今回は、【2022年】北海道ローカル線の旅。観光しながら日高本線を完全乗車する方法、をお送りしました。
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