気をつけていても、突然身体を襲ってくる病気。風邪など軽度な診察なら経験上予測できる医療費も、初体験の病気なら治療費が払えるのか不安が先に立ってしまうもの。ここでは私の体験談から、今回初めて知ることとなった高額医療制度と、それを適用した結果支払い額は減額されたのか検証してみます。


突然左脇腹を襲った痛み
ある週明けの朝、左脇腹が痛みだし、真っ直ぐ立てない状況に。
2年前より左腎臓に結石が出来始め、今回の健康診断では、半年以内に泌尿器科を受けるよう警告されていましたが放置。直感的に結石の痛みに違いないと感じ近くの泌尿器科を受診。
受診結果は案の定、左の腎臓に出来た結石が動いて尿管を塞ぎ、腎臓に尿が貯まることから炎症が起きている状況とのこと。

経過観察から結石除去手術へ移行
診察当初は、薬で結石を溶かす試みをして、自然に結石が出てきたらラッキー、ダメなら手術程度だったのですが、診察翌日高熱を出し、即手術で除去する方向にシフトチェンジ。執刀医の医療機関へと診察の場を移し、2週間後に除去手術をする事に。
診察初日の先生と、翌日の先生(後の執刀医)は別で、結果的にセカンドオピニオンが効いた形でいい先生に当たりラッキーでした。
特に初めて体験する病気の場合、この治療でほんとに大丈夫なの?と疑問を持ったら、他の先生にも診てもらうのも重要です。
入院説明で高額な入院費用に焦る!
執刀医と手術前後のスケジュールリングをする中で、職員さんより入院の流れと、費用について説明を受けました。
入院というものをした事が無かったので、その金額のデカさに驚き!
今回受けた手術は、経尿道的腎尿管結石砕石術(TUL)と呼ばれるもので、全身麻酔の上、尿道から管を挿入し、レーザーで石を砕いて取り出す手法です。
執刀医が経験豊富ということもあり、一泊二日で退院できるのですが、3割負担でおよそ16万円!
どうやって手術代を捻出しようと悩んでいたところ、職員さんから提案が。
これ以上払わなくても良くなる高額医療制度申請のすすめ
今回の手術は「高額医療制度」が適用されるもので、申請して「健康保険限度額適用認定証」を退院時に見せれば、所得に応じて、ひと月の上限額までしか払わなくてよくなる、との事。
そんなお得な制度が、このすさんだ日本にあったのか!と今更知った私。
高額医療制度概要
制度は、下の表の通り、年収に応じて、ひと月の上限額までの支払いに抑えることができるもので、年収370万〜770万の場合を例に取ると、今回の入院費用は、3割負担16万から逆算した満額医療費は約54万円。
式に当てはめると、
80,100+(540,000-267,000)×0.01=82,830円
となり、約半額程度となります。

高額医療制度の申請先とは?
申請先はどこ?自治体?と思いがちですが、保険証に書いてある保険者が申請先になります。会社の健康保険組合が発行している保険証ならば、会社の健康保険組合。自治体であれば自治体という感じです。
私は会社の健康保険組合発行だったので、会社に申請。申請後2、3日でアッサリ発行してもらいました。

退院後請求額はどうなった?
一泊二日の手術を無事終え、退院時に清算。精算額を見ると、自己負担額が8万円代に抑えられていました!
制度を知らなかったら、もしくは説明を受けていても、いいや、と放置していたら8万近く余計に支払う事になっていました。これだけでもだいぶ得した気分です!



まとめ
突然の入院、手術になっても高額医療制度を使う事で支払額を減額でき、安心して治療に専念できます。手術が決まったら医療機関に相談し、高額医療制度適用範囲となったら、必ず保険証に書いてある保険者へ申請しましょう。
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