山形県日本海側の庄内地方。その最大都市酒田（さかた）は、古くから米どころとして栄えた街です。今は静かな湊（みなと）町となった酒田の街を約2時間の散歩で、癒しの時を味わってみませんか？
みなとまち酒田
江戸時代、酒田をはじめとする日本海の港や北海道の港から江戸や大阪に、米や魚、特産物などが船で運ばれていました。
船は津軽海峡を通り江戸へ向かう東廻り航路と瀬戸内海を通って大阪、江戸へ向かう西廻りの航路があり、西廻りの航路を走る船を北前船と呼ぶようになりました。
東廻りの航路では太平洋側を北へ向かう黒潮の流れに逆らって進む必要があるため、西廻りの航路の方が荷物を安く運べ盛んに利用され、酒田は北前船の寄港地として「日本の中心！？」と言われるほど繁栄した歴史が随所に残っています。
酒田への行き方
東京方面からJRを使って向かうには、日本海岸を行く海ルートと、内陸を行く陸ルートの2通りの方法があります。両者を比較してみました。
海ルート
東京から上越新幹線を使って新潟まで行き、羽越本線の特急いなほに乗り換えます。
新潟駅では新幹線と在来線のホームが同じ位置にあるので、乗り換えがスムーズにできます。過去乗車した記録はこちらから。
料金は全て指定席の場合、14540円。所要時間は4時間40分です。
陸ルート
東京から山形新幹線を使って新庄まで行き、陸羽西線で余目、余目から羽越本線で酒田と行くルートです。山形県内にはすぐに入れますが、そこからなかなか大変です(^_^;)
ただし陸羽西線は2024年までバス代行運転となります。詳しくはこちらから。
料金は新庄から先は普通列車となるので、若干安く13880円。所要時間は5時間25分です。
料金はほとんど変わらないので、乗り換えスムーズで、時間も短い海ルートをオススメします。
酒田駅からぶらり散歩
いよいよ酒田駅から酒田市内をぶらり散歩スタートです。
八雲神社
駅から正面の道を行くとすぐ見えるのは八雲神社。ここで散歩の無事を祈願します。
ヤマタノヲロチを退治する様が勇ましい御朱印をゲット。
ラーメン雲の糸
長い道のりを歩く前に腹ごしらえ。八雲神社前の通りを北に進むと、ラーメン屋さん「雲の糸」があります。
魚介系のスープで有名なお店ですが、あえて味噌ラーメンをチョイス。
味噌でありながら、魚介の風味が凄くきいて、アッサリしたスープ。味噌ラーメンには、薬味ですりおろしニンニクがつきますが、入れない方が、魚介の風味を味わえてよろしいかと。
中町
来た道を戻って、酒田の中心、中町へ。中町といえば、1976年10月29日に発生した酒田大火という大災害によって、全てが消失してしまいましたが、短期間で奇跡の復興をとげました。
そして、なんと言ってもここは、伝説の刑事ドラマ「西部警察」のロケ地にもなった場所です！ドラマ内でも酒田大火について触れてます。舘さん若い！（笑）
撮影当時の1984年とは人の数が全く違う。。過疎化の波は容赦なくここにも。
日和山公園
中町を過ぎ更に海側へと進むと、ピクニックに最適な癒しスポット日和山（ひよりやま）公園があります。
2分の1スケールの北前船がお出迎え。ここでちょっと一休み。
ちなみに、何故か湖面には、おびただしい数のオタマジャクシが！！
山居倉庫
日和山公園から、川沿いを歩いて酒田で最も有名な観光スポット「山居倉庫（さんきょそうこ）」へ
米の揚げ下ろしで雨風に当たらない構造や、倉庫内の工夫を凝らした空調管理、入庫米の厳しい選別審査などで、中央市場でも日本一と評される「山居米」を生み出した場所です。
そしてここもまた、西部警察のロケが行われた場所です。若き日の峰竜太さん、石原良純さんがいます（笑）
倉庫の裏側は、日除けのためのケヤキ並木があり、とても綺麗。癒しの空間が広がります。
帰りは酒田駅近くの庄内交通バスターミナルからバスに乗って山形市へ。詳しくはこちらから。
トータル2時間ちょっとの散歩道を堪能しました。
まとめ
酒田駅から各名所を巡る散歩道。酒田駅から八雲神社、雲の糸でラーメンを食べ、中町で大火からの復興の歴史を感じ、日和山公園でマッタリ。山居倉庫で癒される2時間のコース。たまには、静かな街並みをのんびりお散歩するのはいかがでしょうか。
今回は【2022】山形のみなと街酒田のオススメ観光スポットを散歩してみた、をお送りしました。
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