本線を名乗りながらも、利用客の少なさから廃止が常にささやかれていた北海道の「留萌(るもい)本線」も、ついに二段階での全線廃止が決まり、風前の灯となっています。
今回は廃止間近となった留萌本線、深川-留萌間を、札幌起点で完全乗車する方法をお届けします。
日本一短かった「本線」留萌本線の歴史
留萌本線の歴史を紐解くと、1910年(明治43年)11月23日、深川駅 – 留萌駅間が開業。
1921年(大正10年)11月5日、留萠駅 – 増毛駅間が延伸開業し、100年近い歴史を誇っていましたが、2016年(平成28年)12月5日に、留萌-増毛間が廃止となり、現在の形となっています。
同じく北海道の日高本線が災害による部分廃止(詳しくは当ブログ「【2022年】北海道ローカル線の旅。観光しながら日高本線を完全乗車する方法」を参照ください。)となるまで、日本の「本線」を名乗る路線で、最も短い路線でした。
その留萌本線も、とうとう全線廃止の時を迎えようとしています。
2023年3月いっぱいで、石狩沼田-留萌間が部分廃止となり、わずか14.4キロの路線となり、再び日本一短い本線となった後、2026年で深川-石狩沼田間の廃止で全線廃止となる見込みです。
ちなみに途中駅の石狩沼田駅も、かつては1972年(昭和47年)に部分廃止された札沼線との接続駅でした。
その札沼線も2020年(令和2年)5月7日に、北海道医療大学駅 – 新十津川駅間が廃止となっています。
北海道の鉄道は、札幌周辺を除き、全線が存続の危機です!
留萌本線完全乗車への道
札幌から留萌本線を完全乗車するルートをご紹介します。留萌本線の深川駅は、道内でも利用客が非常に多く本数の多い、札幌-旭川間の函館本線上にある特急停車駅なので、優しい難易度となっています。
札幌から特急に乗り、深川乗り換えするルートです。
深川駅から出る留萌本線は1日7本。札幌発で接続できるのは7時59分発からですが、無理なく行くのにちょうどいい11時10分発をターゲットにします。
札幌からもう一本後に出る10時発のライラック11号がありますが、深川駅で5分の乗り換え時間で、座れない深川から可能性大なので、こちらのルートが最適です。
特急を使うルートですが、2022年9月2日から2023年1月31日まで、北海道内のJRが特急含めて乗り放題の切符「HOKKAID LOVE!6日間周遊パス」を使うととってもお得です。詳しくは当ブログ内の記事「【2022年最新】今なら北海道旅行が超お得!コスパ最強のJR乗り放題切符をご紹介。」をご覧ください。
札幌から函館本線で深川へ
9時0分札幌駅発旭川行きのカムイ7号に乗ります。
札幌-旭川間は電化路線で特急の本数が多いため、ほぼ真っ直ぐで線形が良く、揺れも少なく快適です。
あっという間に1時間で深川駅に到着!
旭川行きのカムイ、ライラックの他、日本最北端稚内行きの宗谷、網走刑務所でお馴染み、網走行きのオホーツクも止まる駅なので、昔ながらの号車番号案内板がぶら下がっています。
旅上を駆り立てる雰囲気のいい駅です。
そして、鉄道旅行には欠かせない駅スタンプが深川駅にもあります。是非ゲットしておきましょう!
また、駅スタンプの収集にはこちらが便利です。駅だけでなく様々の場所のスタンプは全部こちらに押して、旅の思い出を残しましょう。
価格:740円 |
深川から留萌本線に乗って終着駅留萌へ
11時10分深川発留萌行きの列車に乗り込みます。一両なので、廃止間際は混雑が予想されるので、早めに席を確保しましょう。
車窓からの眺めは、ローカル線の特有の癒し空間。時を忘れて、流れる景色を堪能します。
1時間あまりの留萌本線の旅の終着駅、留萌駅に到着。
留萌駅の先には、2016年に廃止となった増毛方面へと延びる線路と無情な車止めが。。
留萌駅から深川への折り返し列車までの発車までの時間は11分間。
まずは駅スタンプをゲット!
留萌は、なんと国内シェア50%を占める塩数の子の産地。駅構内には数の子にちなんだ巨大オブジェが!
そして数の子の親であるニシンが入った駅そば、にしん蕎麦が有名な駅でもあります。店の前には長蛇の列!
12時18分の折り返し列車までの11分間で、注文して食べるのはかなり厳しいので、にしんそば目当ての場合は、早起き覚悟で、一本前の留萌本線に乗る手もあります。
乗車を楽しむか、グルメもついでに楽しむか、気分に合わせて選択してみてはいかがでしょう。
まとめ
日本一短い本線、留萌本線の廃止まであとわずか!札幌から比較的行きやすい留萌本線に乗って、その車窓を目に焼き付けましょう!
今回は、【2022年】部分廃止間近の北海道留萌本線を行く。深川-留萌間を完全乗車する方法。をお送りしました。
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