東京メトロスタンプラリー完全制覇の銀座線編。今回は三越前駅。駅名の由来から、駅の歴史とスタンプの場所。駅近くの名所をご紹介します。
三越前駅の歴史を紐解く
駅名「三越前」の由来
三越前の由来はそのままズバリ、三越が駅の建設費をすべて負担して造った駅だから。駅名に店の名前がそのままつけられています。
銀座線は最も古い地下鉄として、昭和2年（1927）にまず上野－浅草間が開通しましたが、その先に延長するための資金不足に陥っていました。工事を視察していた三井銀行筆頭常務理事・池田成彬が三越の負担で駅を設置するように提案し、三越に直結する駅が計画され、建設に至っています。
A5番出入口の表記に「鐡」の字が使われていたり、駅名標に三つの線が描かれていたりと、独特の雰囲気を持った駅です。
同じように、銀座線の駅で、百貨店とのタイアップで出来上がった駅に、上野松坂屋のためにできた上野広小路駅があります。
詳しくは当ブログ内の記事「【2022年】東京メトロスタンプラリー完全制覇銀座線編上野広小路駅」をご覧ください。
三越前駅開業の歴史
三越前駅は銀座線の他、半蔵門線が乗り入れています。またJR新日本橋駅とも地下通路で繋がっています。
1932年（昭和7年）4月29日、東京地下鉄道（現・東京メトロ銀座線）の三越前駅として開業したのが始まりで、歴史のある駅です。
1972年（昭和47年）7月15日、日本国有鉄道（現JR東日本）総武快速線新日本橋駅開業。同時に乗り換え業務を開始。
1989年（平成元年）1月26日、半蔵門線が開業し、乗換駅となって現在に至ります。
三越前駅スタンプ攻略法
三越前駅のスタンプは2カ所あり、どちらも改札外。ここでは②のB5出口付近に行ってみます。
駅構内図ではこの辺り。半蔵門線の押上方面の端にある日本橋方面改札付近です。
まずは日本橋方面改札を目指します。
改札の前にはスタンプへの案内板が。
案内板に従ってB5出口を目指します。
矢印に従って進むとスタンプ発見！
スタンプの取得方法は、【2022年】目指せ完全制覇！東京メトロスタンプラリーの進め方をご覧ください。
三越前駅付近の名所3選
①江戸の賑わいが巨大な絵画で描かれた熈代勝覧（きだいしょうらん）
三越前駅は銀座線と半蔵門線の乗り換え駅となっていますが、乗り換えは少し距離があります。その途中にあるのが夢ロード。そこにあるのが、江戸の街が描かれた巨大な絵画、熈代勝覧（きだいしょうらん）
「熈(かがや)ける御代の勝(すぐ)れたる景観」という意味で、絵巻には沿道にある88軒の問屋や店に加え、行き交う1,671人、犬20匹、馬13頭、牛4頭、猿1匹、鷹2羽ならびに屋号や商標が書かれた暖簾、看板、旗、などが克明に描かれています。なお、1806年の「丙寅(ひのえとら)の大火」で建物の多くは焼失したとされており、その直前の貴重な記録です。
三越の前身である、三井越後屋は、江戸の中心部の名所として「熈代勝覧」の中でも最大の大店として描かれています。
②駅名にもなっている老舗百貨店、日本橋三越本店
駅名の由来となっている日本橋三越本店の前身である呉服商の「越後屋」は、1673年（延宝（えんぽう）元年）に江戸本町（現在の日本橋付近）にて創業し、現在の建物は1914年9月15日に竣工し、国の重要文化財にも指定されています。
買い物目当てでなくとも、一見の価値ありな建物です。
③建物の形が特徴的、お札の発行ができる唯一の銀行、日本銀行本店
日本銀行は、わが国唯一の「発券銀行」として、銀行券を発行し、金融機関との間で銀行券の受払を行うことなどを通じて、その安定供給を確保するとともに、受け入れた銀行券の鑑査（枚数の計査、真偽の鑑定および再利用可能性の判別）など、銀行券の信認を確保するための業務を行っています。
独特な形をした建物は、1896年（明治29年）2月の竣工。上から見ると「円」の形をしているのが特徴です。国の重要文化財に指定されています。
まとめ
三越前駅はその名の通り、日本橋三越本店のために作った駅。
駅地下通路の夢ロードで、江戸時代の活気を想像したがら、日本橋三越本店、日本銀行の重要文化財を眺める散歩は優雅な気分にさせること間違いなし！
今回は、【2022年】東京メトロスタンプラリー完全制覇！銀座線三越前駅を徹底攻略、をお送りしました。
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